年度末が近くなってきました。
ということは、実は補助金シーズン到来ということでもあります。
これから補助金の情報が徐々に明らかになり、早いもので公募が始まります。
「来年度はこんな販促活動やっていきたいんですけど、うちに合う補助金ってありますか?」
「この補助金を申請しようと思うのですが、いまから準備できることはありますか?」
そのようなご相談を多く受けるようになってきました。
特に今年は補助金が多いですし、その影響もあるのだと思います。
例年よりも関心が高まっていることを感じています。
補助金のいいところは、
新製品の開発や販促、IT導入など、取り組みにかかるお金の一部を負担してもらえることも大きいですが、申請を通して、事業の方向性を言語化しなければならないこと。
つまり、「事業についてじっくり考える」時間を取れることです。
経営者はやることがたくさんあります。
毎日いろんなことが起こりますし、日々決断の連続。
必要だと思っているけれど、将来のことについてじっくり考える時間は「敢えて」取らないと難しいのではと思います。
補助金は、考える時間を必要とします。
急ぎでもないけれど重要なことを考える時間は、とても大事です。
お金がもらえるだけでなく、大事な時間を作れる。すなわち、「1粒で2度おいしい!」それが補助金申請だと考えています。
しかし、コロナ禍になってから、補助金への関心は高まる一方、競争率も高~い!
先日採択者が発表された小規模事業者持続化補助金の第4次公募の採択率は29%の狭き門。
第1次公募では80%くらいだったのに。。
チャレンジするなら早めに取り組んだ方がよさそうです!
ということで、令和2年度第3次補正予算で決まった補助金は、もうすぐ公募が始まりそうです。
経営者さんの「やりたいこと」目線での補助金の選び方をご案内したいと思います。
1)ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金
「新製品・新サービスを開発したい!」
「新しい生産プロセスを開発したい!」
という事業者さんは、この補助金がおすすめです。
一般型 1/2の補助率(小規模事業者は2/3)で、上限1,000万円
グローバル展開型 補助率は一般型と同じで、上限3,000万円
(New!)
低感染リスク型ビジネス枠 というのが、新しく創設されて、
対人接触を減じることに資する製品やサービス、生産プロセスや提供方法、
ポストコロナに対応するビジネスモデルのば本的な転換に係る設備やシステム投資に
使ってもらえる特別枠が設けられました。
この特別枠で採択されると、補助率は規模関係なく2/3です。
しかも、販促や広告にかかるお金も補助対象になるというまさに【特別枠】です。
こちらの資料が、この公募について発表されている最新です。
令和3年度も複数回公募される予定ですが、現在の6次締切が5月の予定ということ以外、
これから発表されると考えられます。
チャレンジしようかな、という方は、今ある公募要領をよく読み込んでおきましょう!
2)小規模事業者持続化補助金(一般型)
対象は、小規模事業者に限りますが、
「販路開拓のために、販売促進や広告宣伝をもっと進めたい!」
「これに併せて業務効率化の取り組みもやりたい!」
という取組みに対して補助される補助金です。
令和元年度補正予算 小規模事業者持続化補助金ページ(商工会議所版)
これによると、次の締め切りは、2021年6月4日です。
補助金の注意点は、【採択されてから、取組みをする】必要があるので、
基本的に事前着手はNGとなります。
すぐに取り組みたいと思っていることについて、補助金を応募することは、
タイミングが合わないかもしれないので、注意が必要です。
こちらも低感染リスク型ビジネス枠が設けられることになっており、
補助率が2/3から3/4に引上げ、補助上限が50万円から100万円に引上げとなり、
感染防止対策費も一部支援される予定です。
3)IT導入補助金
「ITを導入して、業務を効率化させたい!」
という取組みを支援する補助金です。
バックオフィス関係のシステムや、固定業務を自動化するようなシステムなどが対象になります。
いくつか類型があって、補助率2/3 30万円~450万円が補助される内容です。
導入したいと思っているITツールの事業者が、この補助金の【IT導入支援事業者】として登録されていることが必要になります。
「IT補助金を使って導入したいから、【IT導入支援事業者】に登録してね!」と伝えておく必要がありますので、
今のうちに声をかけておきましょう。
4)事業再構築補助金(NEW!!)
「ずっとやりたいと思っていたことがあるけどお金がかかる」
「事業こういう風に変えていかんと・・・やらなあかんと思ってるねん」
という事業者さんのための補助金です。
大注目の補助金、なんせ最大6,000万円といわれている大型補助金です。
新分野へのチャレンジや、業態転換、事業や業種転換にかかる設備費を中心とした経費を
支援する補助金です。
「いつかやりたい・やらなあかん」と温めていたことにチャレンジするチャンスかもしれません。
こちらは3月の公募予定とのことで、もうすぐですね。
なにが「事業再構築」なの?ということについては、近日中に「事業再構築指針」が発表される予定で、
その指針にそったものが補助金の対象になることになりそうです。
また、まもなく公募要領も発表されると思います。
今やっておくことは何?というご質問をよくいただきます。
- ・自社が対象になるかどうか、要件を確認しておくこと(売上減少要件など)
- ・申請に必要な、GビズIDプライムアカウントを取得しておくこと(3週間かかります)
- ・認定支援機関と一緒に計画を策定するので、早めに見つけて相談すること
- ・3,000万円以上を狙う場合は、金融機関も巻き込む必要があるので、声をかけておくこと
- ・SWOT分析や3C分析など、基本的な自社の分析・見える化をしておくこと(申請に必要になりますから!)
今できる準備をして、公募要領を待ちましょう!
詳細がわかりましたら、お知らせしますね。
ご案内したのは、「国」の補助金ですが、
これ以外にも、都道府県や市町村独自での補助金もこれから続々発表されてくるシーズンです。
情報収集できるルートの確保をしておきましょう!
申請される予定の方は、GビズIDを取得しておきましょう!(2週間くらいかかります)
GビズIDについては、こちらの動画をどうぞ!
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